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松田聖子 ベスト「SeikoMemories」大村雅朗作品集 

大村雅朗さん・・・この名前、聖子ファンならグッと来るのではないでしょうか。
少なくとも私はそうです。
大村さんがこの世を去って20年。まさか、大村さんの作品集としてアルバムが出るとは想像すらしておらず、このニュースを見た時、心ならずも思わず涙ぐんでしまいました。

発売日は2018年2月28日(水)

収録曲は色々なサイトで確認できますが、私が聞きたいと思った収録曲をご紹介したいと思います。



松田聖子 SeikoMemories 収録曲

松田聖子のSeikoMemoriesには、アレンジャーであり作曲家、プロデューサーである大村雅朗さんの作品を集めています。

DISC1

01. SWEET MEMORIES
02. P・R・E・S・E・N・T
03. 水色の朝
04. 黄色いカーディガン
05. 真冬の恋人たち
06. セイシェルの夕陽
07. マイアミ午前5時
08. WITH YOU
09. Canary
10. Sleeping Beauty
11. スピード・ボート
12. マンハッタンでブレックファスト
13. Kimono Beat
14. 雛菊の地平線
15. 雪のファンタジー

 DISC1で私が注目したのは、11.スピード・ボード、13. Kimono Beat、14. 雛菊の地平線。
 

11.スピード・ボード

ハートのイヤリングのB面。ハートのイヤリングと言えば作曲は佐野元春で話題になりました。スピード・ボードの作曲は財津和夫。なかなかコンサートでも歌わない、知る人ぞ知る曲です。

13. Kimono Beat

アルバム『StrawberryTime』に収録。作曲は小室哲哉。TMネットワークがまだブレイク前の作品ですね(確か)。『Strawberry Time』と言えばレベッカの土橋さんがタイトル曲の作曲をしています。
当時のコンサート、アンコール曲として歌われるのは『OnlyMyLove』でしたが、結婚、出産を過ぎてアンコールの曲も変わって来たころです。で、あるツアーで、なんとこのKimono Beatをアンコールに歌って、しかもマイクを客席に差し出し「一緒に歌って〜!」と。でも当時は小室さんの名前はあまり知られておらず、しかもアルバムの曲だったため、1Fの前列に座っているようなコアなファンしか歌えず><。
私は小室さんを知っていたし、松本隆さんの”お見合い”っていう詞のシチュエーションがとってもキュートで大好きな曲だったのでつい歌っちゃいました^^;

14. 雛菊の地平線

『Kimono Beat』同様、アルバム『Strawberry Time』に収録。作曲は大江千里。大江千里と言えば、『Pearl White Eve』を作曲し、自らもセルフカバーしています。(一度、機会があったら千里バージョン聴いてみてくださいっ。私は一度でお腹いっぱいって感じになりましたけど(笑)この曲がベスト版に入るのかぁと感慨深いです。幻想的なアレンジに対して、傷ついた日々から立ち上がって生きてく!という詞の内容が、まるで涙でにじんだ映像を見ているような感覚になる、素晴らしい曲です。


DISC2

01. 青い珊瑚礁
02. チェリーブラッサム
03. 夏の扉
04. 白いパラソル
05. 野ばらのエチュード
06. パシフィック
07. ガラスの林檎
08. 時間の国のアリス
09. ハートのイアリング
10. 天使のウィンク
11. ボーイの季節
12. Caribbean Wind
13. 夏のジュエリー
14. Strawberry Time
15. Forever Love

DISC2でピックアップするのは06. パシフィックです。

06. パシフィック

この曲は聖子が主演した映画『プルメリアの伝説』の挿入曲でした。作曲は大村雅朗。サントラ以外では『Seiko Avenue』『Seiko Suite』『エトランゼ』に収録されています。なんでしょうね〜、松田聖子という歌い手は、ぶりっ子街道まっしぐらの最中、こんな楽曲を書いてもらえる、、、。瑠璃色の地球よりずっと前に、こんな壮大な曲を歌っていたという奇跡がそこにある気がします。



DISC3

01. SQUALL
02. 潮騒
03. 白い恋人
04. ウィンター・ガーデン
05. Sailing
06. パイナップル・アイランド
07. ブルージュの鐘
08. ジングルベルも聞こえない
09. メディテーション
10. BITTER SWEET LOLLIPOPS
11. AQUARIUS
12. とんがり屋根の花屋さん
13. Musical Life
14. 妖しいニュアンス
15. シェルブールは霧雨
bonus track
16. 櫻の園(rearrange version)

DISC3でピックアップしたいのは05. Sailingと14. 妖しいニュアンスです。

05. Sailing

『Silhouette』(シルエット)に収録。『Silhouette』にはチェリーブラッサムも収録されています。チェリーブラッサムと言えば財津和夫。そしてSailingも財津和夫が作詞と作曲を手がけています。この曲にスポットが当たるというのが、とても嬉しいんです。いあ、単純に。

14. 妖しいニュアンス

アルバム『Strawberry Time』に収録。作曲は大村雅朗。こんな松田聖子を引き出してくれるんだ!という1曲。歌わずに歌うというのか、リズムとピッチをキープしつつ、強弱をつけながら波打っていくように歌った歌です。


[ボーナストラック]

16. 櫻の園(rearrange version)

アルバム『永遠の少女』収録曲。作曲は大村雅朗。この曲は大村さんがなくなったあとに松本隆さんによって世に出された曲です。「いつか聖子に歌わせたい・・・」その想いをあたためて、あたためて。歌詞の中でいつもピアノを弾いていた想い出の中の人は大村さん。そして苦しい時も辛いときも一緒に駆け抜けてきた戦友。それは聖子ちゃんにとっても、松本隆さんにとっても。
今の、声が出なくなった松田聖子の歌に、大村さんはどんな形で宿るのか?
今回のアルバムでは『永遠の少女』収録時とアレンジを変えた形で録られているそうです。アレンジしたのは・・・槇原敬之さん。大村雅朗さんを尊敬していたアーティストのひとり。
とにかく原曲がシンプルで澄み渡った歌なので、どんな曲に仕上がっているのか楽しみです。



おわりに

今までベストアルバムをたくさん出して来た松田聖子ですが、今回のような、作曲者/編曲者を特定してのベストは初めてです。聖子を大人の歌い手に育てつつ、ミリオンに届くようなヒットソングを連発させなくてはならない呪縛に苦しんだ作家陣。そして「毎日スタジオにいたような気がする」と当時を振り返り、様々な歌を歌うことを求められ、その課題を愚直にこなし、見事”松田聖子”というブランドを築いてきました。松本さんと大村さんの間で歌手・聖子の方向性について激論を交わしたこともあったと聞きます。プロの作家陣が自らの才能を超えたところで、1歩も10歩も先を夢見ながら走り続けた80年代。
このアルバムでその片鱗が垣間みることができるような気がします。

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コメント

  1. […] 単刀直入に言うと、 本当によかったです、このベストアルバム。ほぼ衝動買いに近い状態だったのですが、その熱とは裏腹に、 懐かしさがキラキラするような、 切なくウキウキするよ […]